2017年06月15日

(長崎県労連事務局長談話)国家は人の心の中に立ち入るな!−「#共謀罪」の強引極まりない採決に抗議する−

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2017.6.15夕方、「日本を暗黒社会にするな!『共謀罪』絶対反対!6・15ながさき緊急集会」が長崎市浜町の「鉄橋」で行われ、300人が参加。今後、住民運動など(長崎でいうと、石木ダムやBSL4などの反対運動)が「共謀罪」の対象として摘発される危険性があること、国会の採決方法がいかに異常で強引であったかということ(社会科の教科書を引用)、そして、今後私たちはどのようにたたかうべきか等々、次々とリレートークが行われました。



(談話)国家は人の心の中に立ち入るな!
−「共謀罪」の強引極まりない採決に抗議する−

2017年6月15日(木)午前7時46分頃、参議院本会議において、組織犯罪処罰法改正法(いわゆるテロ等準備罪処罰法。以下、「共謀罪」という。)が強行可決されました。参議院法務委員会の審議を中断し、「中間報告」をもって徹夜で本会議採決に持ち込むという強引極まりないものでした。

結局、参議院においても、「そもそも立法事実があるのかどうか,国連越境犯罪防止条約の要請とはいえないのではないか,処罰対象となる組織的犯罪集団や準備行為の内容が不明確であり一般人が処罰の対象になりかねないのではないか,内心を処罰することとなり日本の刑事法体系の基本原則と矛盾,抵触するのではないか,『計画』を処罰対象とするため,電話,電子メール,SNSサービス,ネット上の書き込みなど全ての意思疎通が警察の捜査の対象となり,そのため,警察が捜査の対象であると判断した場合には,あらゆる団体のあらゆる意思疎通の手段が捜査の対象となる危険性を孕んでいるのではないか,などの問題点は解決されないまま(※1)」、森友・加計疑惑をかわすためだったのでしょうか、ありえない禁じ手を使って、与党及びその同調者たちは多数決の「暴挙」に訴えたのです。

日本国憲法は、第98条で国の「最高法規」であることを宣言し、憲法に反する法律、命令、詔勅及び国務に関するその他の行為等が無効である旨を規定しています。今回の「共謀罪」は、対象範囲が広範かつ曖昧であることから、憲法の根幹をなす国民の諸権利である「思想及び良心の自由」(第13条)、「集会、結社及び言論、出版その他一切の表現の自由」(第21条)「学問の自由」(第23条)、「勤労者の団結する権利及び団体交渉その他の団体行動をする権利」(第28条)、そして「信教の自由」(第20条)などを広く侵害することになります。

「共謀罪」は、その性質や成立過程が過去の「治安維持法」と酷似していることが再三指摘されてきました。自首(という名の密告)をした者について、「(必ず)その刑を減軽し 、又は免除する」ことが定められているところまでよく似ています。

今回の強行採決に対し、言葉に表しようのないほどに強い怒りを覚えます。しかし長崎県労連は、これに怯むことなく、ひきつづき「すべての労働者・県民の要求実現、民主主義の擁護・発展と恒久平和、県政ならびに国政革新のため(※2)」力強くたたかっていきます。

2017年6月15日

長崎県労働組合総連合
事務局長 鳥巣雄樹


(※2) 1990.6.30 「結成宣言」長崎県労連結成大会 より
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2017年06月13日

各党のみなさまへ…共謀罪(テロ等準備罪)法案について、国民は政府の説明に納得していません。参議院において徹底審議の上、廃案にしてください。

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長崎県労連は、現在参議院で審議中で、採決「強行」も取り沙汰されている、共謀罪(テロ等準備罪)法案(組織犯罪処罰法改正案)に関して、各党へ以下のようなFAX要請を行いましたので、その内容を掲載します。



共謀罪(テロ等準備罪)法案について、国民は政府の説明に納得していません。参議院において徹底審議の上、廃案にしてください。

各党のみなさま

 日ごろよりの議員活動に敬意を表します。
 共謀罪(テロ等準備罪)法案が衆議院を通過しました。しかし、各メディアの世論調査に見られるように、多くの国民が「政府の説明は不十分」、「法案の理解は深まっていない」と考え、「今国会で成立する必要はない」などと与党の姿勢を否定する厳しい声も出されています。
衆議院の審議に続き、参議院でも問題や疑問が次つぎ生まれています。強行採決などもっての他で、徹底審議をおこない、さらに問題点を深め、国民・有権者の前に明らかにすることは国会の責務です。国民の多くは、森友学園や加計学園問題など安倍首相に関わる疑惑の解明なしにこれほど重要な法案の審議が進められていいのかと考えています。
共謀罪法案は徹底審議のうえ、廃案にしていただくよう強く要請します。

▽「テロ対策」との政府の説明はごまかしです
法案の目的に「テロ対策」の文字はありません。対象犯罪は277も広範囲であり、そのなかにある著作権法違反や所得税法違反、競馬法違反などが「テロ対策」になるのでしょうか。
テロ対策のため組織犯罪防止条約の締結が必要だといいますが、条約の「立法ガイド」執筆者は「条約はテロ対策が目的ではない」と明言しています。

▽一般国民も捜査・監視の対象になります
金田法相は、「対象は組織的犯罪集団。嫌疑がなければ一般人は捜査・監視対象にならない」と説明します。しかし、嫌疑のある・なしを決めるのは警察であり、ある・なしを決めるためには、一般国民を含めた捜査・監視が必要となるのは当然です。衆議院で問題となった岐阜・大垣警察市民監視事件も、なんの犯罪もないのに警察が市民を監視し、それを警察は「通常の業務」と開き直っています。このような警察が、共謀罪ができればさらに広く国民を監視するのは明らかです。

▽内心の自由を侵します―「双眼鏡と地図なら下見」の説明に納得できますか
処罰のためには、「話し合い・合意」だけでなく、「準備行為」も必要だから、内心の自由は侵さないと政府は言います。しかし、「準備行為」の定義はあいまいです。国会答弁で、金田法相は「双眼鏡と地図を持っていたら下見(準備行為)」と説明しました。このような法相の説明で、国会議員のみなさんは納得できるのでしょうか。結局、「目的」「なにを考えているか」で処罰することになってしまいます。

▽国連特別報告者もプライバシーを侵害するおそれがあると懸念を示しています
国連特別報告者ジョセフ・ケナタッチ氏からも、プラバシー侵害のおそれがあるとの「懸念」が示されました。国会審議で、政府は条約締結など国際協力を繰り返し主張しますが、国際的な「懸念」に対しては何も説明せずに抗議するという姿勢では、逆に国際的信頼を失ってしまいます。

【私の一言】
 長崎では、「17世紀から2世紀を越えて続いたキリスト教禁教政策の中、潜伏キリシタンが自らの信仰を継承する中で、仏教や神道などの在来宗教を装った組織的かつ独特な、世界でも稀にみる固有の信仰形態を育みました。」(長崎県HPより)
世界遺産候補『長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産』の中で示されている教訓は、内心の自由を苛烈に弾圧してきた歴代政府と、それに負けずに、ついには信仰(内心)の自由を勝ち取った信徒たちの歴史です。そんな歴史を刻んできた日本が、いままた、共謀罪(テロ等準備罪)で同じ愚を繰り返そうとしているように思えてなりません。また、共謀罪(テロ等準備罪)を推進している同じ政府が、『長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産』を世界遺産に推そうとしている姿は、滑稽ですらあります。

長崎県労働組合総連合(議長 大場雅信)

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2017年06月05日

報告:長崎県下九条の会学習交流会「憲法9条が日本(わたしたち)を守る」−立憲主義と民主主義をとりもどそう−

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6月4日(日)午後、長崎市内にて、長崎県下九条の会学習交流会「憲法9条が日本(わたしたち)を守る」−立憲主義と民主主義をとりもどそう−が開催され、100名の参加者が、長崎や九州における憲法と平和をめぐる今の状況を学びました。

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オープニングは、「長崎うたごえ協議会」による合唱。(この日が初演となった新曲も披露されました。)

学習会はまず、県九条の会の井田洋子事務局長による基調報告から。安倍政権の本質について、「新自由主義と復古主義の混合及びその両者をつなぐものとしての個人の自由を抑圧する権威主義」であるとの樋口陽一氏の言葉を紹介。また、憲法に自衛隊を明記することの危険性を指摘しました。

続いて、九州で進む米軍と自衛隊の「一体強化」の現状、2つの九条の会(ヒバクシャ九条の会、九十九島9条&99条の会)からの報告、そして「三菱重工の軍事産業の動向と長崎造船所」と題する元労働者からの報告がありました。

その後、会場の参加者からは、共謀罪(テロ等準備罪)の危険性と廃案に向けた決意などの発言がありました。

そして、政府に「守らせる」ための憲法9条を「わたしたちが護る」決意を込めた、安倍政権に対する緊急アピールを参加者一同で確認しました。
以下、その緊急アピールを掲載します。



安倍政権に対する緊急アピール

憲法とは、その国の拠って立つ基本原理であり、その国の価値観の表明です。近代国家は、封建的な身分制度を破壊して平等な個人を生み出し、政治権力を主権者に集中するとともに、一人ひとりの市民の権利と自由を守るために誕生しました。だからこそ、憲法はなによりも国家権力を制限する役割を担うものと理解され、国家権力は憲法の枠内でしか権力を行使できないとされているのです。この立憲主義的考え方に基づいて、憲法は、国家権力者に対して憲法遵守義務を明記しています。

2012年12月に発足した第2次安倍政権は、第1次政権にも増して憲法により命じられた為政者としての役割から目を背け、立憲主義的立場から逸脱した政治をおこなっています。労働者派遣法や刑事訴訟法の改定、特定秘密保護法の制定、原発の推進等、枚挙にいとまがありません。なかでも、2014年7月1日の閣議決定による集団的自衛権の容認とそれに基づく安保関連法の制定は、憲法9条の精神、さらには現憲法の根幹を揺るがす暴挙でした。

現在、安倍政権は自民・公明の与党、日本維新の会とともに、今国会中に「共謀罪」の趣旨を盛り込んだ組織犯罪処罰法改正案を成立させようとしています。「国際的組織犯罪防止条約」を批准するために、あるいはテロ対策のために、この「共謀罪」法案が必要であるとの政府の説明は極めて不明瞭で不十分です。政府が今、「共謀罪」法案を強引に成立させようとする真の狙いは、政府の施策に反対する団体と個人を日常的に監視し、個人の思想や言論、表現を統制しようとすることにあります。

安倍首相は、本年5月3日に憲法9条の1項2項を残したまま、自衛隊の存在を新たに憲法に明記し、2020年までに施行をめざすとの発言を行いました。この狙いは集団的自衛権が容認された自衛隊のもと、米軍と共に「海外で戦争する国」づくりを完成させることにあります。憲法9条は、先の戦争で国内外に多数の犠牲を出した反省に立って戦争の放棄を謳ったものであり、安倍首相のめざす憲法9条「改正」は憲法の平和主義を破壊するものであり、絶対許すことはできません。

折しも、国連では、6月15日から第2会期の核兵器禁止条約交渉会議が始まります。本年3月に開催された第1会期において、日本政府として不参加の意思を表明した行為は、被曝国の代表者としての立場を放棄したに等しい行為として糾弾されるべきです。

我々は、被爆地である長崎市民として、安倍政権に対して、(1)「共謀罪」法案の絶対反対、(2)憲法9条「改正」絶対反対、を表明し抗議するとともに、(3)「政治の私物化」や稚拙で欺瞞に満ちた言葉によるごまかしの政治をやめること、(4)唯一の戦争被爆国の政府として、第2会期の核兵器禁止条約交渉会議に参加し、国連における核兵器禁止条約の成立に積極的に関わることを強く求めます。

2017年6月4日 長崎県下九条の会学習交流会参加者一同

posted by nagasakikenrouren at 00:17| Comment(0) | TrackBack(0) | 憲法・平和 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする