2017年06月13日

各党のみなさまへ…共謀罪(テロ等準備罪)法案について、国民は政府の説明に納得していません。参議院において徹底審議の上、廃案にしてください。

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長崎県労連は、現在参議院で審議中で、採決「強行」も取り沙汰されている、共謀罪(テロ等準備罪)法案(組織犯罪処罰法改正案)に関して、各党へ以下のようなFAX要請を行いましたので、その内容を掲載します。



共謀罪(テロ等準備罪)法案について、国民は政府の説明に納得していません。参議院において徹底審議の上、廃案にしてください。

各党のみなさま

 日ごろよりの議員活動に敬意を表します。
 共謀罪(テロ等準備罪)法案が衆議院を通過しました。しかし、各メディアの世論調査に見られるように、多くの国民が「政府の説明は不十分」、「法案の理解は深まっていない」と考え、「今国会で成立する必要はない」などと与党の姿勢を否定する厳しい声も出されています。
衆議院の審議に続き、参議院でも問題や疑問が次つぎ生まれています。強行採決などもっての他で、徹底審議をおこない、さらに問題点を深め、国民・有権者の前に明らかにすることは国会の責務です。国民の多くは、森友学園や加計学園問題など安倍首相に関わる疑惑の解明なしにこれほど重要な法案の審議が進められていいのかと考えています。
共謀罪法案は徹底審議のうえ、廃案にしていただくよう強く要請します。

▽「テロ対策」との政府の説明はごまかしです
法案の目的に「テロ対策」の文字はありません。対象犯罪は277も広範囲であり、そのなかにある著作権法違反や所得税法違反、競馬法違反などが「テロ対策」になるのでしょうか。
テロ対策のため組織犯罪防止条約の締結が必要だといいますが、条約の「立法ガイド」執筆者は「条約はテロ対策が目的ではない」と明言しています。

▽一般国民も捜査・監視の対象になります
金田法相は、「対象は組織的犯罪集団。嫌疑がなければ一般人は捜査・監視対象にならない」と説明します。しかし、嫌疑のある・なしを決めるのは警察であり、ある・なしを決めるためには、一般国民を含めた捜査・監視が必要となるのは当然です。衆議院で問題となった岐阜・大垣警察市民監視事件も、なんの犯罪もないのに警察が市民を監視し、それを警察は「通常の業務」と開き直っています。このような警察が、共謀罪ができればさらに広く国民を監視するのは明らかです。

▽内心の自由を侵します―「双眼鏡と地図なら下見」の説明に納得できますか
処罰のためには、「話し合い・合意」だけでなく、「準備行為」も必要だから、内心の自由は侵さないと政府は言います。しかし、「準備行為」の定義はあいまいです。国会答弁で、金田法相は「双眼鏡と地図を持っていたら下見(準備行為)」と説明しました。このような法相の説明で、国会議員のみなさんは納得できるのでしょうか。結局、「目的」「なにを考えているか」で処罰することになってしまいます。

▽国連特別報告者もプライバシーを侵害するおそれがあると懸念を示しています
国連特別報告者ジョセフ・ケナタッチ氏からも、プラバシー侵害のおそれがあるとの「懸念」が示されました。国会審議で、政府は条約締結など国際協力を繰り返し主張しますが、国際的な「懸念」に対しては何も説明せずに抗議するという姿勢では、逆に国際的信頼を失ってしまいます。

【私の一言】
 長崎では、「17世紀から2世紀を越えて続いたキリスト教禁教政策の中、潜伏キリシタンが自らの信仰を継承する中で、仏教や神道などの在来宗教を装った組織的かつ独特な、世界でも稀にみる固有の信仰形態を育みました。」(長崎県HPより)
世界遺産候補『長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産』の中で示されている教訓は、内心の自由を苛烈に弾圧してきた歴代政府と、それに負けずに、ついには信仰(内心)の自由を勝ち取った信徒たちの歴史です。そんな歴史を刻んできた日本が、いままた、共謀罪(テロ等準備罪)で同じ愚を繰り返そうとしているように思えてなりません。また、共謀罪(テロ等準備罪)を推進している同じ政府が、『長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産』を世界遺産に推そうとしている姿は、滑稽ですらあります。

長崎県労働組合総連合(議長 大場雅信)

posted by nagasakikenrouren at 12:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 憲法・平和 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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